「待ちに待ったハワイ旅行!でも天気予報は雨マークばかり…」
「ハワイは雨が降らないと聞いていたのに、本当のところはどうなの?」
そんな不安や疑問を抱えていませんか。
ハワイの気候、特に雨季の降水量がどれくらいなのか、また年間の気温の変動、そして1ヶ月先の天気予報がどこまで信頼できるのか、気になる点は多いはずです。
多くの人が知りたい「ハワイで雨が降らない時期はいつですか?」という問いに答えるべく、この記事では、雨季はどれくらい雨が降るのか、1月の雨や午後の雨の実際の様子、さらにはホノルルは降水量が少ないのはなぜですか?といった地域差の謎まで、ハワイの天気に関するあらゆる情報を網羅的に解説します。
また、ベストシーズンを安く楽しむためのヒント、例えば5月が安い理由など、旅行計画に役立つ情報もお届けします。
この記事を読めば、ハワイの天気に対する正しい知識が身につき、雨の心配に惑わされず、心から旅行を楽しめるようになるはずです。
この記事を読むことで、以下の点について理解を深めることができます。
- ハワイの雨季と乾季における気候の具体的な特徴
- 天気予報が雨でも過度に心配する必要がない本当の理由
- 旅行費用を抑えつつ快適な気候を楽しめる狙い目の時期
- オアフ島の中でもエリアによって降水量が異なる理由と滞在のヒント
「ハワイは雨が降らない」は本当?気候の基本
- ハワイの基本的な気候について
- ハワイの年間の気温の推移
- ハワイの雨季の降水量データ
- ハワイの雨季はどれくらい雨が降る?
- 1月は特に雨が多いシーズン?
- 天気予報にある午後の雨とは?
ハワイの基本的な気候について

ハワイは、年間を通して温暖で過ごしやすい常夏の気候が魅力ですが、季節は大きく「乾季」と「雨季」の2つに分けられます。
一般的に、5月から10月頃までが乾季、11月から4月頃までが雨季にあたります。
この快適な気候を生み出している大きな要因が、年間を通して北東から吹く「貿易風(トレードウィンド)」の存在です。
この風が湿気を運び去り、気温の上昇を抑えてくれるため、日本の夏のように湿度が高く蒸し暑い、ということはありません。
カラッとした爽やかな気候がハワイの大きな特徴です。
ちなみに、日本で梅雨や台風の時期に頭痛や関節痛が悪化する「気象病」に悩む方の中には、「ハワイに行くと体調が良くなる」と感じる方が少なくありません。
これは、ハワイの気圧が年間を通して比較的安定しており、急激な気圧変動が少ないためと考えられています。
気候の変化が穏やかなことも、ハワイが過ごしやすい理由の一つと言えます。
ハワイの年間の気温の推移

ハワイの気温は、一年を通じて非常に安定しており、寒暖差が少ないのが特徴です。
そのため、いつ訪れても海水浴やマリンアクティビティを楽しむことができます。
最も気温が下がる冬(雨季)の時期でも、日中の平均最高気温は27℃前後、平均最低気温は20℃前後です。
一方で、最も気温が上がる夏(乾季)でも、平均最高気温は31℃程度で、猛暑日になることはほとんどありません。
以下の表は、観光の中心地であるホノルル(オアフ島)の年間の平均気温と海水温の目安です。
月 | 平均最高気温 | 平均最低気温 | 平均海水温 |
1月 | 26.7℃ | 19.1℃ | 24.3℃ |
2月 | 26.8℃ | 19.3℃ | 24.1℃ |
3月 | 27.3℃ | 20.0℃ | 24.3℃ |
4月 | 28.2℃ | 20.8℃ | 24.9℃ |
5月 | 29.2℃ | 21.6℃ | 25.6℃ |
6月 | 30.2℃ | 22.6℃ | 26.3℃ |
7月 | 30.7℃ | 23.1℃ | 26.8℃ |
8月 | 31.2℃ | 23.4℃ | 27.1℃ |
9月 | 31.1℃ | 23.1℃ | 27.2℃ |
10月 | 30.3℃ | 22.6℃ | 26.9℃ |
11月 | 28.6℃ | 21.6℃ | 26.2℃ |
12月 | 27.3℃ | 20.1℃ | 25.2℃ |
ただし、注意点として、雨季の朝晩や、雨が降った後、また冷房が強く効いた屋内では肌寒く感じることがあります。
日中は半袖で問題ありませんが、体温調節ができる薄手のパーカーやカーディガンを一枚持っていると、様々な場面で重宝します。
ハワイの雨季の降水量データ

「雨季」と聞くと、毎日雨が続くイメージを持つかもしれませんが、ハワイの雨季は日本の梅雨とは大きく異なります。
また、降水量は島や地域によって著しい差があるのが大きな特徴です。
ハワイ諸島には高い山脈があり、貿易風がその山にぶつかる風上のエリア(主に島の北東部)では雨が降りやすく、風下にあたるエリア(主に島の南西部)は乾燥する傾向にあります。
この特徴が最も顕著なのがハワイ島です。
東部のヒロは全米でも有数の多雨地帯として知られ、年間降水量は3,000mmを超えます。
一方で、同じ島でも西部のカイルア・コナは晴天率が高く、年間降水量はヒロの5分の1以下になることもあります。
月 | ヒロの月間降水量 | カイルア・コナの月間降水量 | ホノルルの月間降水量 |
1月 | 235mm | 58mm | 59mm |
2月 | 243mm | 48mm | 51mm |
3月 | 344mm | 49mm | 51mm |
4月 | 293mm | 31mm | 16mm |
5月 | 206mm | 21mm | 16mm |
6月 | 191mm | 20mm | 7mm |
7月 | 273mm | 32mm | 12mm |
8月 | 252mm | 45mm | 9mm |
9月 | 253mm | 34mm | 18mm |
10月 | 249mm | 45mm | 47mm |
11月 | 330mm | 51mm | 61mm |
12月 | 293mm | 61mm | 78mm |
多くの観光客が訪れるオアフ島のホノルル(ワイキキ含む)は、島の南西部に位置するため、比較的降水量が少ない地域です。
表からも分かる通り、雨季であってもヒロに比べると降水量は格段に少なくなります。
ハワイの雨季はどれくらい雨が降る?

前述の通り、ハワイの雨季の雨は、日本の梅雨のように一日中しとしとと降り続くことは非常に稀です。
ほとんどの場合が「シャワー」と呼ばれる、突発的で局地的なにわか雨です。
まるでシャワーのようにザッと短時間降り、30分から1時間もすればカラッと晴れ間が戻ることが大半です。
特に朝方や夕方に降ることが多く、日中の観光時間帯への影響は限定的であることが多いです。
そのため、現地の人は多少の雨では傘をささないことがほとんどで、雨が降ってきたら近くの店の軒先などで少し雨宿りをしてやり過ごします。
このシャワーは、観光客にとっては少し厄介に感じられるかもしれませんが、美しい虹を創り出す恵みの雨でもあります。
ハワイが「レインボー・ステイト(虹の州)」という愛称で呼ばれるのは、このシャワーのおかげで、一日に何度も虹を見かけるチャンスがあるからです。
ハワイには「No Rain, No Rainbow(雨が降らねば、虹は出ない)」ということわざがあり、「困難なことの後には、きっと良いことがある」というポジティブな意味で使われています。
雨季のハワイ旅行では、雨上がりの空にぜひ虹を探してみてください。
1月は特に雨が多いシーズン?

1月から2月にかけては、ハワイの雨季の中でも降水量が多くなり、気温も最も低くなる時期にあたります。
そのため、統計的には「雨が多いシーズン」と言えます。
ただし、これも地域差が大きく、また年によって天候は変動します。
ワイキキ周辺では、この時期でも晴天の日が多い年もあれば、数日間にわたって曇りや雨が続く年もあります。
こればかりは運次第な側面があることは否定できません。
この時期に旅行する際の注意点としては、防寒対策が挙げられます。
日中でも日差しがないと肌寒く感じることがあり、特に朝晩は冷え込みます。
海やプールに入ることは可能ですが、水から上がった時に体を冷やさないよう、すぐに羽織れるラッシュガードやパーカー、体を拭く大きめのタオルを準備しておくと安心です。
レストランやショッピングセンター、バスの車内なども冷房が効いているため、服装には一層の配慮が必要となります。
天気予報にある午後の雨とは?

ハワイの天気予報でよく見かける「午後の雨」や「ところによりシャワー」といった表記は、多くの場合、熱帯地域特有のスコール(にわか雨)を指しています。
これは、日中に太陽の熱で地面が暖められ、上昇気流が発生することで局地的に雨雲が発達し、短時間の雨を降らせる現象です。
日本の夏の夕立をイメージすると分かりやすいかもしれません。
このタイプの雨は、広範囲で長時間降り続くものではなく、特定のエリアでザッと降ってすぐに止むことがほとんどです。
したがって、天気予報で「午後の雨」とあっても、一日中観光ができないわけではありません。
むしろ、その時間帯に屋内でのショッピングや食事の予定を入れるなど、計画を柔軟に調整するきっかけと捉えることができます。
雨宿りをしている間に、次の晴れ間の計画を立てるのも、ハワイ旅行の楽しみ方の一つです。
ハワイで雨が降らない時期に旅行を計画するコツ
- ホノルルの降水量が少ないのはなぜですか?
- 旅行費用がベストシーズンより安い時期
- 5月が安い理由と快適な気候
- 1ヶ月先の天気予報は参考になる?
- 結論:ハワイで雨が降らない時期の選び方
ホノルルの降水量が少ないのはなぜですか?

多くの観光客が滞在するホノルル(ワイキキ地区を含む)は、オアフ島の中でも特に降水量が少なく、晴天率が高いことで知られています。
その理由は、オアフ島の地形と風向きに深く関係しています。
コオラウ山脈が天然の壁
オアフ島の中央から東部にかけては、南北に長く連なる「コオラウ山脈」があります。
年間を通じて北東から吹く湿気を含んだ貿易風は、この山脈にぶつかることで上昇し、雲を発達させて雨を降らせます。
そのため、島の北東部にあたるウィンドワード(風上)サイドのカネオヘやカイルアといった地域は、比較的降水量が多くなります。
風下にあるワイキキ
一方で、ホノルルやワイキキは、コオラウ山脈の南西、つまりリーワード(風下)サイドに位置しています。
山脈を越えてきた風は、湿気を失って乾燥した状態になっています。
この乾いた風が吹き抜けるため、ホノルル周辺は雨が降りにくく、安定した晴れの天気が続くのです。
このように、同じオアフ島内でも、山脈を隔てて天気が大きく異なるのは非常に興味深い点です。
もしワイキキで雨が続いていても、島の反対側では晴れている、ということも珍しくありません。
旅行費用がベストシーズンより安い時期

ハワイ旅行の費用は、時期によって大きく変動します。
一般的に、航空券や宿泊費が高騰するのは、多くの人が休暇を取りやすい大型連休や夏休み、年末年始です。
逆に言えば、これらのピークシーズンを外すことで、旅行費用を大幅に抑えることが可能です。
具体的には、以下の時期が比較的安くなる傾向にあります。
- ゴールデンウィーク明けから7月上旬まで
- 9月から11月頃まで
- 1月中旬から2月頃まで
これらの期間は「ショルダーシーズン」と呼ばれ、旅行業界の閑散期にあたります。
特に、ゴールデンウィーク明けの5月・6月は、気候的にも乾季に入り天候が安定するため、費用と快適さの両方を求めるには絶好のタイミングと言えます。
9月や10月も費用は抑えられますが、まだ日本の台風シーズンの影響を受ける可能性や、ハワイの雨季に近づくタイミングであることを考慮に入れるとよいでしょう。
1月・2月は雨季の真っただ中ですが、ホエールウォッチングのベストシーズンでもあり、それを目的に訪れるのも一つの選択です。
5月が安い理由と快適な気候

ハワイ旅行の狙い目として、特におすすめしたいのが5月です。
この時期が安い主な理由は、日本のゴールデンウィークという最大のピークが過ぎ去り、アメリカ本土の夏休みが本格化する前の、ちょうど谷間の時期にあたるからです。
旅行者が一時的に減少するため、航空会社やホテルは価格を下げて集客を図ります。
そのため、お得なツアーや割引プランが見つかりやすくなります。
気候の面でも、5月は非常に魅力的です。
ハワイの季節が雨季から乾季へと移行する時期にあたり、降水量がぐっと減って晴天の日が多くなります。
気温も本格的な夏ほど高くはなく、湿度も低いため、非常に爽やかで過ごしやすいです。
日差しは強いですが、貿易風が心地よく、あらゆるアクティビティに最適なコンディションが整います。
費用を抑えつつ、最高の気候の中でハワイを満喫したいと考えるなら、5月はまさに理想的な時期の一つと考えられます。
1ヶ月先の天気予報は参考になる?

結論から言うと、ハワイ旅行を計画する上で、1ヶ月先の天気予報はあくまで大まかな傾向を把握するための参考情報と捉え、一喜一憂しないことが大切です。
長期予報の不確実性
天気予報は、期間が先になるほど精度が低くなります。
特に、ハワイのように海洋性気候で天候が短時間で変わりやすい地域では、1ヶ月先の予報をピンポイントで当てることは極めて困難です。
予報で雨マークが並んでいても、前述の通り、それは一日中雨が降ることを意味するわけではありません。
降水確率の正しい理解
日本の天気予報で使われる「降水確率」は、「予報期間内に1mm以上の雨が降る確率」を指します。
これは、たとえ30分間のシャワーが降っただけでも、その日の予報は「雨」となり、降水確率も高く算出される可能性があることを意味します。
出発前に週間天気予報や1ヶ月予報を見てがっかりするよりも、ハワイの天気の特性を理解しておく方が精神衛生上も良いでしょう。
どうしても天気が気になる場合は、日本から現地の長期予報を見るよりも、ハワイ到着後に「Hawaii News Now」といった現地のニュースサイトやアプリで、より精度の高い直近の時間単位の予報を確認することをおすすめします。
結論:ハワイで雨が降らない時期の選び方
この記事を通じて、ハワイの天気や気候に関する様々な側面を解説してきました。
最後に、ハワイで雨が降らない旅行を計画するための要点を、15のポイントにまとめてご紹介します。
- ハワイの季節は乾季(5月~10月)と雨季(11月~4月)に大別される
- 最も雨が少なく晴天率が高いのは乾季のシーズン
- 雨季の雨は日本の梅雨とは異なり短時間のシャワーが中心
- 天気予報の雨マークは終日の雨を意味しないと心得る
- 雨上がりには美しい虹が見られるチャンスが多い
- 年間の気温差は少なく一年中温暖で過ごしやすい
- 1月・2月は雨季のピークだがホエールウォッチングが楽しめる
- ホノルル(ワイキキ)は山脈の風下にあり比較的雨が少ない
- 同じ島でも風上と風下で天気が大きく異なる
- 旅行費用を抑えるなら大型連休や夏休みを避ける
- 5月は気候が良く費用も安い最高の狙い目シーズン
- 雨季の旅行では朝晩の冷え込みや冷房対策に羽織るものを持参する
- 現地の人は多少の雨では傘をささず雨宿りで過ごす
- 1ヶ月先など長期の天気予報は参考程度に留める
- 現地到着後は時間単位の予報で直近の天気をチェックする
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